217.ムナーリと須賀敦子
2007-11-05


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ムナーリの「木をかこう」「太陽をかこう」の翻訳者が、「コルシア書店の仲間たち」「ミラノ・霧の風景」の著者、須賀敦子さんなのですが、ムナーリの本を訳したころの須賀さんはまだ作家として作品を発表していない、翻訳家・教育者として活動されていた時代と思います。須賀さんの「遠い朝の本たち」(ちくま文庫)を読んでみると、解説を書いている末盛千枝子さん(彫刻家・船越桂の実姉)が「木をかこう」「太陽をかこう」を日本で出版した至光社に勤めていた1967年頃に須賀さんと知り合った、と書いています。ムナーリと須賀さんは同じミラノに生きていた時代があり、どこかで直接の接点があったかもしれませんが、もし接点があったとすれば恐らく須賀さんが日本で翻訳の仕事を再開(イタリアでも日本文学の翻訳をしていた)した後ではないでしょうか・・・

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